去年も行こうとして阪神百貨店のHPを年末に見たんだけど一向に開催のお知らせを見つけることができなくて…なぜだろう、休止ともなんともどこにもなかったから開催されたはずなんだけど…神隠し?
ともあれ、今年はちゃんとイベントのページに掲載されているのを見つけることができたので行ってきた。
しかも2回行った。
はじめは初日の12月23日。
同じフロアの半分くらいがお歳暮カウンターとクリスマスケーキの予約分の受け渡し会場になっていた。
資生堂の社史とかあって一瞬欲しくなったんだけど
牧野植物図鑑並にデカくて重いうえに8,000円もしたので断念…。
ただしレジで宅配便を頼んでいる人もいたので、上級者になればそういうのもホイホイ買えちゃうんだろうなあ。いいなあ。
私が買ったのは300円とか500円とかの本。
「棚がジャンルで分類されていない状態から自由に本を選んだらこんなんなるんや〜」と自分でも呆れるようなラインナップ。
なんかチョイスに厨二病くささが抜けてないんよ。
いま思えば、このときの脳波はきっとオタクが「萌え」を感じているときと同じものだっただろう。
こないだ同僚から「『推し』いる?」と聞かれて「いない」と答えたときの寂寥感をこの「古書市萌え」で埋められそうな気がするほど萌えていた。
しかしこんなこと同僚に熱く語ったところで「高尚乙www」ってなって終わりなので言わない。
12月26日からは、売り場が拡大して均一ワゴンセールのコーナーとかマンガのセット売りとかがあらわれる、という話をきいて
仕事がちょうど暇だったので半休とって2回目行った。
売り場面積が増えたのはいいけど
こんどは新しく志村けんのイベント(?)が始まっていて
カラオケスナックから漏れでたおじさんのハミングみたいな声がず〜〜〜っとリピートで聞こえてきて
集中力が切れること切れること。
この日に買った本が上の写真。
この中の『メルヘンの世界』(講談社現代新書)は
23日に買おうと思って他の本と一緒に手に持っていたんだけど、カゴを使っていなかったせいでとある棚に置き忘れてしまったもの。
家に帰ってから気づいてひどく落胆した。
「きっとあのとき手から離れたんや!」という場所と瞬間に心当たりがあったので
どうにも気になって2回目のときにもいっぺん探して、やっぱり思っていた場所に残っていてようやくちゃんと買えた!という曰くつきの本。
私が二回も古書ノ市に行ったのは
ワゴンセールが気になったり仕事が暇だったりってのもあったけど
この本の行方が気になったせいでもある。
故意ではなかったけど、この本を出品された古書店さんと別の古書店さんの棚に置いてきてしまった過失も返上できたし
無事に買えてよかったっす!まだ読んでいないけど。
最近はふつうの書店で買える新品の本を「これは電子書籍で読めるから家に帰ってからkindleで買おう」と部屋に本が増えないよう気をつけていた反動で
「こういう古書で出回るような本は電子書籍になってないから仕方ないよね!それに電子書籍より安いし!」と恰好の言い訳とともに買い漁るという行為に至ってしまった。
恐ろしい。
でも後悔はしていない。