LOSTMAN NEED BLUES DRIVE MONSTERS

神経質で性格が悪い人のブログ。ブーメランな意見を述べがち。消しがち。更新が多いときは調子が悪いときです。更新がないときはもっと調子が悪いときです。情報商材いりません。

自分の指の短さにびっくりした話

映画『陰陽師0』の宣伝のために俳優さんたちが変形ピースみたいなポーズ(安倍晴明が術を使うときの「印」と思われる)をとってる写真がいまたくさんネットで見られるのですが。

みんな指長っ!

どうなっとんの?この指? っていう気持ちで

自分の手でそのポーズを真似してみたんですわ。

 

そしたら全然ちゃうの。

恥ずかしくなるくらい指がずんぐりむっくりしててしかも短いの。

特に人差し指が短いことによって冴えなさがハンパないの。

こんな印では術も使えんわ。いやびっくり。

 

『紅』が脳みそををぐるぐる回って眠れない

只今0:30。

映画『カラオケ行こ!』を観終わったのが20:00すぎ。

『ハイキュー‼︎』終わりのひとだかりにのまれながら帰ってきて

お風呂入って布団に入っても

頭の中で主人公の中学生の男の子渾身の『紅』が頭の中をグルグルグルグルまわってて眠れないよう。

紅っていい歌だったんだね。

いい映画だったわ。

映画『ゴールデンカムイ』を2回観た

地元の映画館で観て、公開の数日前から読み始めてた原作漫画(ヤンジャンアプリで1月末まで全話無料公開されてるやつ)を寝不足になりながら数日で読破し、2回目は梅田のTOHOシネマの大きなスクリーンで観た。

いやー、面白かった。久しぶりに映画パンフレットを買いましたわ。

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原作にわかの私でも気づいた違和感があるのだが、それについても上手くかわしていたように思う。

①感謝の意をあらわすという言葉「ヒンナ」が「美味しい」的なニュアンスで使われていること、

②「味噌」を知らないアシリパさんが「脳味噌」という言葉を知っているという矛盾。

以上が私の感じた原作中の違和感二つです。

 

わたし結構戦闘シーンとか苦手なんですけどね

子どもの頃からセーラームーンとか戦闘シーンが嫌で見てなかったくらい苦手なんだけども

この映画の戦闘シーンは「カッコええわー」(流石に二百三高地はカッコええでは済まんけど)って思ったのなんでだろう。

戦ってる人たちがあんまり痛がってなかったからかなあ。セーラームーンとか戦隊ヒーローとかって「アアッ!」とか「ウゥッ!」とかってすごい痛がるもんね。あれが苦手なのかも。その点この人らは全然痛がってない。目を瞑ることすらせずかっぴらいている。強さともいえるし、肉体の痛みに慣れてしまった帰還兵の哀しさともいえる。

あと馬に乗れるのはとにかくかっこいいよね。スタントのカットもあるとは思うけど。要するに舘さんと玉木さんのWひろしのことだけど。

俳優を乗馬へといざなう「時代劇」という文化があることに感謝をせざるを得ないわ。

 

Xを観ててもわりと映画を絶賛してる人が多くて「ですよねぇ〜」って思いながら眺めてるんだけども

その中に「アイヌ」にまつわる様々なことを意見表明されてる方々が混じっていまして

わたくし、恥ずかしながらこれまでアイヌについて深く考えたことがほぼなくてですね。

ゴールデンカムイ』の存在を知ったのも数年前に大阪万博公園の国立民族学博物館に行ったらたまたまゴールデンカムイ展(マンガに絡めてアイヌの民具を紹介する展示)やってたときで、あの博物館って1日で全部回りきれないくらい膨大な常設展示があって、常設展示→企画展示(先住民の宝展)→その中の小特集ゴールデンカムイ展、とさいごに見たので疲れてたのもあり

今思い出せるのは制裁棒ストゥが展示されてたことくらいで…スミマセン。

 

そんな感じでアイヌ知識がほぼ無い私の目にXでアイヌについて色々と意見が流れ込んでくるんですけどね

ほんと知識が無さすぎて

この人が書いていることは歴史的な裏付けがあるものなのか、はたまた政治的思想などによる思い込みなのか

それ以前にこれはアイヌへのヘイトなのか、それとも擁護しているのか、それすらわからない…

総じてXでは皆さん口調が乱暴になりがちなので

強い言葉で罵ってるのか、強い言葉で守ってるのかすら分からんのですよ。これはあかん。

なんかネットの海に向かって手放しで「『ゴールデンカムイ』めっちゃええでーー!」とは無邪気に叫ん…でもいいんだろうけど、無知が無意識に誰かを傷つけかねないのではとドキドキせざるを得ない。

「興味がなかった」ってことを、知らずのうちにマジョリティ側にいた私が公言することすらヘイトかもしれんやん?

知識がないって怖いことだとつくづく思う。

 

なのでとりあえずせっかく大阪まで来たことだし梅田の紀伊國屋書店で本を買った。電子書籍になってないやつ。

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アイヌ民族と日本人 東アジアのなかの蝦夷地』というタイトルです。

 

学校の教科で「社会」に該当するジャンルの本を選ぶのがいっちゃん苦手で。

どう表現したら適切か分からんからフワッと言うと「ちゃんとした本」と、トンデモ本との区別がつきにくいから。

例えば理科系なら大型書店では科学の棚と「超科学」の棚は分けてくれてるのに

歴史系はちゃんとした歴史本とトンデモ歴史本が混ざって売ってて素人には区別がつかんのよ😞

直近では『土偶を読む』に引っかかって大いに自省したばっかりで、そこら辺のリテラシーを高める必要性を感じていたところなんですが

まあなんかとりあえずたぶん大丈夫やろ、と判断してこの本を買いました。

まだ23ページまでしか読んでません。

 

なんかよく分からんけど

自分が『ゴールデンカムイ』を無邪気に「ええで!」って言う前提として向き合うべきものがある気がするんですよね。

なんとなく。

ちゃんと最後まで読み切れるかどうかも分からんけど……

なんか難しい漢字と用語が多いよ…頑張ってみるよ…やれるだけ……

映画『ウィッシュ』について いつもどおりに薄い感想を書くよ!

令和の完璧なおとぎ話。

まあディズニー社の人たちは「令和?ナニソレ」でしょうけど。

観終わった後とってもいい気分。

仕事納めの翌日にちびっ子たちに囲まれて観るのに相応しい映画であった。

 

ミュージカル映画は深く考えずに字幕版を選ぶ派だけど
今回は朝イチの吹替版しか都合がつかなかったので日本語吹替版をみた。

声優陣の事前情報なしに観たが
悪役の王様の声が福山雅治だとすぐにわかった。

ナチュラルなのか演技なのか、声質にナルシストさが乗っててキャラクターに凄く合っていた。

よく考えたら福山雅治さんって俳優だし歌も上手いのにミュージカルに出てない?。

ギャラが高いから?チケット倍率ヤバくなるから?それとも普通に忙しいからかな…。

 

ディズニー映画をあまりたくさん観ていないわたしでもわかるようなオマージュも散りばめられていてクスリと笑えるところもあり
100周年記念作品としての意気込みを感じられた
(一番好きな『メリーポピンズ』の小ネタもちょっとあって嬉しい)

王子様に助けられるんじゃなくて自分の意思とそれぞれ完璧ではない友達たちとの友情パワーで戦うのもよい。

悪役の王様も清々しいほど悪いのでやっつけられてスッキリするしよい。

「星に願いを」が再解釈されているのもよい。

音楽もよい。『レ・ミゼラブル』(みたことないけど)の『民衆の歌』みたいな気持ちよさ。

ほんとに完璧な令和のおとぎ噺。

 

やたらと「フェアリーゴッドマザー」(シンデレラの魔法使い)になることを勧められていたのは紫色の服を着ていたのとは繋がりがあるの?かな?

久しぶりに行った阪神古書ノ市! しかも二回!

去年も行こうとして阪神百貨店のHPを年末に見たんだけど一向に開催のお知らせを見つけることができなくて…なぜだろう、休止ともなんともどこにもなかったから開催されたはずなんだけど…神隠し?

ともあれ、今年はちゃんとイベントのページに掲載されているのを見つけることができたので行ってきた。

しかも2回行った。

はじめは初日の12月23日。

同じフロアの半分くらいがお歳暮カウンターとクリスマスケーキの予約分の受け渡し会場になっていた。

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資生堂の社史とかあって一瞬欲しくなったんだけど
牧野植物図鑑並にデカくて重いうえに8,000円もしたので断念…。

ただしレジで宅配便を頼んでいる人もいたので、上級者になればそういうのもホイホイ買えちゃうんだろうなあ。いいなあ。

私が買ったのは300円とか500円とかの本。

「棚がジャンルで分類されていない状態から自由に本を選んだらこんなんなるんや〜」と自分でも呆れるようなラインナップ。

なんかチョイスに厨二病くささが抜けてないんよ。

 

いま思えば、このときの脳波はきっとオタクが「萌え」を感じているときと同じものだっただろう。

こないだ同僚から「『推し』いる?」と聞かれて「いない」と答えたときの寂寥感をこの「古書市萌え」で埋められそうな気がするほど萌えていた。

しかしこんなこと同僚に熱く語ったところで「高尚乙www」ってなって終わりなので言わない。

 

12月26日からは、売り場が拡大して均一ワゴンセールのコーナーとかマンガのセット売りとかがあらわれる、という話をきいて
仕事がちょうど暇だったので半休とって2回目行った。

売り場面積が増えたのはいいけど
こんどは新しく志村けんのイベント(?)が始まっていて
カラオケスナックから漏れでたおじさんのハミングみたいな声がず〜〜〜っとリピートで聞こえてきて
集中力が切れること切れること。

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この日に買った本が上の写真。

この中の『メルヘンの世界』(講談社現代新書)は
23日に買おうと思って他の本と一緒に手に持っていたんだけど、カゴを使っていなかったせいでとある棚に置き忘れてしまったもの。

家に帰ってから気づいてひどく落胆した。

「きっとあのとき手から離れたんや!」という場所と瞬間に心当たりがあったので
どうにも気になって2回目のときにもいっぺん探して、やっぱり思っていた場所に残っていてようやくちゃんと買えた!という曰くつきの本。

私が二回も古書ノ市に行ったのは
ワゴンセールが気になったり仕事が暇だったりってのもあったけど
この本の行方が気になったせいでもある。

故意ではなかったけど、この本を出品された古書店さんと別の古書店さんの棚に置いてきてしまった過失も返上できたし

無事に買えてよかったっす!まだ読んでいないけど。

 

最近はふつうの書店で買える新品の本を「これは電子書籍で読めるから家に帰ってからkindleで買おう」と部屋に本が増えないよう気をつけていた反動で
「こういう古書で出回るような本は電子書籍になってないから仕方ないよね!それに電子書籍より安いし!」と恰好の言い訳とともに買い漁るという行為に至ってしまった。

恐ろしい。

でも後悔はしていない。

女性画家たちの大阪〈前期〉 @大阪中之島美術館

「大阪の日本画」展で予告をみてからずっと楽しみにしていた展覧会。初日に行ってきた。

 

三露千鈴

今回のいちばんの目当ては
中之島美術館がオープンしたときのコレクション展で『殉教者の娘』をみてから他の作品をもっと見たくてウズウズしていた【三露千鈴】

前期展示では『秋の一日』(「大阪の日本画」でも見られたけどそのときは撮影不可だった)と『お人形』(人形あそびしている妹さんの絵)と、雑誌の表紙、羽子板の絵を見ることができてホックホク☺️

展示は1章〜5章に分かれていて、5章のみ全作品が写真撮影OK。三露千鈴作品は雑誌表紙以外はすべて5章。

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しかも千鈴のお母さん「三露千萩」の作品もあるのですよ。良家ですなあ。

でもガラスに自分の姿や向かいの作品が反射して写ってしまうので普通に図録も買いました。

音声ガイドは所々聞き取りにくかったので「あとでアプリの音声ガイドDLして家で聞こ…二重課金になるけど…」などと甘く考えていたけどアプリのDLなかったわ。もうちょっとちゃんと聞いとけばよかったわぁぁ。

 

島成園

大阪の女性画家の「先駆者」として丸々1章つかってるのが【島成園】

「大阪の日本画」で『祭のよそおい』という文展受賞作品のメッセージ性にぎゃふんとなった画家である。

↓これは『無題』という作品のポストカード。

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自画像だけど本人の顔にあざはない。

これを発表したとき、「『無題』とは卑怯」などとわけのわからん批判をされたり、背景の絵のところに「求婚広告」ってかいた誹謗中傷イラストを新聞に載せられたりと
佐伯祐三ヴラマンクに「アカデミック!」って批判されたのよりもよっぽど酷い目にあっている。

わたしはこのひとがあざのある自画像をかいた気持ちとか
上のような最悪な(それともこの時代ではじゅうぶん想定の範囲内だったのか)批判に晒されても絵を描き続けた気持ちとかを想像したら泣けてきたですよ。

 

この6年後に書かれた『自画像』は5章で展示されていて
こちらはこちらでブルースのような作品だ。

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写真に無駄な吹き出しがついているのは反射して写っていそうな諸々を隠すためです。

 

また、ポストカードになっててほしかったけどなかった『伽羅の薫』という作品が本展でのわたしの一番だった。

赤い着物の裾がまるで体から流れた血溜まりみたいで痛ましいのに、顔の周りには光背があって神々しく
そのギャップが妖しくてずっと見ていられる。

↓追記:中之島美術館のアカウントが『伽羅の薫』を紹介した“X”貼っときますね。↓

https://x.com/nakkaart2022/status/1739601961358680557?s=46&t=VqfcF_GfGfeG7O4wujOlMA

 

大阪の女性画家たちは、はじめ両家のいとさんこいさんが教養のために始めた手習いごとがほとんどなのかもしれないが
中には当然「稽古事ではおさまらなくなった、描かずにはおれない人たち」がでてくるわけで、そんな人たちが描いた絵はなんだか切実さがあって心を動かされる。

もちろん後期展示も見に行く予定です!

 

それにしても(素朴な疑問)

男性画家は女性も男性も描くけど
本展の女性画家は(南画以外)男性を描いた絵がないね…描いてても歌舞伎の女形ですしね。

そういうの「はしたない」とか言われたんだろうか

それとも単にモデルやってくれる人がいなかったのか…素朴な疑問。

でもあれか。男性画家でもこの時代はほとんどが美人画か…。