小学生のころ、NHKの法律相談バラエティー番組(たぶん関西ローカル)の『生活笑百科』で上沼恵美子相談員が立て板に水でしゃべくってた
「実家は大阪城」、「淡路島(もしくは琵琶湖)もわたしの土地」みたいなホラ吹き芸が好きだ。
仁鶴さんが「上沼相談員どう思いますか」って振ったら「大阪城のネタがくるぞ…くるぞ……キターー!!」みたいな気持ちよさがあった。大阪名物パチパチパンチみたいなもんですね。
「すまんのぉ〜」って言いながらお金持ち自慢する横山たかし氏が亡くなったとき、ああ自分はホラ吹き芸が好きだったんだと気づいた。
失って初めて気づくってヤツ。
上沼相談員じゃないときの上沼さんはホラ吹き芸してくれないからさみしい。
お笑いに詳しくないけどもうホラ吹き芸やってる人いないのかな。検索しても横山たかし氏と植木等主演『日本一のホラ吹き男』くらいしか出てこんのよね…。
現実のチマチマしたマウント合戦とか、テレビタレントのもはや羨ましくもないナンセンスな大金の使い方とか、そういうの全部吹き飛ばすようなカラッとしたホラ吹き芸がこの閉鎖的なコロナ禍において(私に)強く求められている。
「チャラ芸なのに実はチャラくない疑惑」で売ってたときのEXIT にはその片鱗を感じていたのだが、いつのまにか期待とは違う方向で人気者になっていた。勝手に方向づけてすみません…。
とりあえず夕刊の4コマ漫画『オフィスケン太』に出てくるセレブ犬・プリンス君でお茶を濁しているよ。
あとなんだろう
誰もが分かるホワイトな嘘で人を楽しませるという側面からみれば、楽器を演奏してないのにバンド形態をとってるゴールデンボンバーとかが現代のそれに当たるのかもしれない??
ライブ映像で、演奏しないのにマイクスタンドに予備のピックがいっぱい挿さってたのが最高に面白かった。
ホラ吹き芸を求める余り解釈を広げすぎか?
アホなこと考えてないでもう寝ようかな。