これまで「天才あらわる!この才能に〇〇も驚いた!」と沢山のミュージシャンやDJが賞賛するようなミュージシャンが何人か出てきたじゃないですか?
そういうのをラジオなりYouTubeなりでいっぺんは聴いてみるんだけど良さが分からない、ことが多い。
「これは…ステマ摑まされたか?」とか眉に唾をつけつつネットのご意見を調べてみると期待に反しネット民も誉めているからたぶん天才であってるんだと思う。
「わたしの趣味は本格派だからぁ、一般ピープルが好む音楽はチョット分からなくてぇ…」とか高尚ぶりたいわけではなく。
だってわたしの好きな音楽の特徴ってメロディーがハッキリしてる歌モノばっかだし。
宇多田ヒカルは初期の分かりやすい楽曲群のほうが好きだし。
でも音楽の好き嫌いってものすごく揺らぎがあるから不思議。
たとえば、
⑴ Aというバンドに興味が出たからツタヤでアルバムを何枚か借りてみたけどイマイチ好きになれなくて
⑵ その後Aが出した曲Bがヒットして
⑶ 自分も曲Bを気に入ったからBが収録された新アルバムを聴いてみたら全体的にとても良くて
⑷ そしたら昔に借りて合わないと思ってた旧譜の収録曲を再度聴いてみるととてもしっくりときて
⑸ Aの曲はだいたい好きになる
という不思議現象が起こることがある。
かと思うと、曲Bが入ったアルバムは好きだけど旧譜はやっぱり全然わからん!ってこともあるし、B以外の曲はマジ意味不明ってこともある。
逆に、あんなに涙して聴いてた某曲がプロデューサーと不倫した時のことを歌った歌じゃんっていうネットの噂を知った途端にブックオフに売り飛ばすほどイヤになってしまったこともある。
だから、このフワフワした感覚を捉えて離さないような一発を、それら天才たちが放ってくれる未来を楽しみに待つことにする。
この文章を書き始めた当初は「世間一般と比べて自分の音楽の嗜好の幅が狭い」ってことを主張しようとしていたんだけど、
自分が好きじゃないモノを好きな人だって私の好きなモノを好きなわけじゃないんだから、幅の広さ狭さなんて知る由も無いのだと気づいた。
SNSでスラッシュで区切ってプロフィールにバンド名を何十個も羅列しているバイタリティ溢れる10代20代を基準にすべきではない。
何でもかんでも名作だ金字塔だなんて好きになっちゃえる30代以降なんて寧ろNo Substanceな部類の音楽ライターくらいだと思うべきだろうな。うん。仕事じゃないんだから凝り固まり万歳。
というわけで、わたしはこれからも好きな音楽だけを聴いて快適な音楽ライフを送ることにします。おやすみなさい。