アニメ「3月のライオン」が期待以上に良かった。
OP曲「アンサー」をラジオで初めて聴いたとき、アニメ偏差値の低い私の頭には、「いかにもアニメのオープニングっぽい映像」が浮かんだ。“キラキラ光る水面に被せてタイトルが出て、主人公が橋を渡って3姉妹が手を振ってる”…みたいな、週末の夕方にやってそうな“いかにも”な絵面。
そんなチープな想像が100%覆されて、第1回放送のOPでほぼずっと主人公が川に沈んでいるのにガツンとやられた。そしてOP明けの強い風。それからはずっと「これは凄いぞ!」の連続だった。物語の本質を、アニメという方法の持つ要素すべてを使って表現してきている重量感。
勢い余ってもう何年も読んでいなかった「ダ・ヴィンチ」(3月のライオン特集号)を買ってきてしまった。ついでに将棋の教本も。
「この人には作品と何の関りが?」と思う著名人のインタビューや寄稿もありつつ、3月公開の実写映画が楽しみになる内容だった。
アニメ1話~2話を観て、そういえば桐山君ははじめはこんなに周囲の人に壁を作っていた人なんだったな~、ということを思い出した。川本家に行くことを遠慮しているし、今や「2KD」とメモるレベルで気安い親友の二階堂君に「さん」付けで敬語だし。
OP・EDで世界観が繋がっているのにも感動した。両方BUMPの楽曲であることが活きている感じがする。
「ファイター」のオーロラの下で虫と目が合うところの歌詞が好きなので、そこが飛ばされているのにはちょっと不満だけれど、まさか2番のイイ所を抜き出してEDに使うとは思っていなかったので、最後まで「そう来たか!」とニヤニヤできた。
ちなみに将棋の教則本は、お布団の中で読むと凄く安眠できる。