LOSTMAN NEED BLUES DRIVE MONSTERS

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鏑木清方展に行ったら目当ての作品が展示期間外だった

没後50年 鏑木清方展 @京都国立近代美術館

 

混んでそうだったから年休とって平日に行ったけど混んでた。

客層は私も含めておばさんが多かった。

音声ガイドは脂が乗ってる感じの歌舞伎役者の人で、おばさんが並んでた。私も並んだけど。

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↑インスタで検索したら100枚くらいおんなじのが出てきそうな会場入り口の写真

 

入館料1800円の割にそんなに作品点数が多くない。けど音声ガイドに気合が入ってて解説のある頻度が高い。

だがしかし作品の前は人だかりなのでガイドの内容を全部聞いてるあいだずっと作品の前にいられない。そんな感じの人の流れ。

疲れた。

 

目当ては三遊亭圓朝図』(落語のすごい人の肖像画)だったんだけど

展示期間が6/28〜7/10だけに限られていて、私が行った日は期間外だった😱

何のためにしんどい思いをしてここまできたのか……お金をケチって阪急・京都河原町駅から徒歩で来たってのに…つかれた……

 

重要文化財に指定されてるから展示期間が限られてるのよね…

ちゃんとサイトで調べてからこればよかった。

 

オジサンの肖像画を見ようと思って来たのに若い女性の美人画ばっかり見て帰ってきました。

鏑木清方本人は、「美人画ばっかり求められるけど自分は生活の絵が描きたいんだ!」的なことを言ってはったらしいですが

わたしの好みとしましては『ためさるゝ日』(遊女が踏み絵をする直前の絵)とか、道成寺(山づくし)鷺娘』(歌舞伎にでてくる狂った系女子の絵)とかの

絵の背景にあるストーリーを感じさせる絵がとてもいいなと思いました。もともと挿絵画家だっただけある。

 

ショップではポストカードと手ぬぐいを買った。

三遊亭圓朝図のポストカードもあったヨォ〜買ったよおー。

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手ぬぐいは三種類あって、今回の目玉作品になってる3つの絵でそれぞれの女性が着てる着物の柄を下敷きにして作られているんだけども

買ってから気づいたけどなんか私が買ったこの柄

私のごとき陰キャが使ってたらおそ松さん』の紫色のキャラのオタクみたいに見えないかね!?

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自意識過剰ですかね!?

 

あとコレクション展で衝撃を受けた岡本神草『拳を打てる三人の舞子の習作』のポストカードも買った。

展示してるのを見た瞬間「怖っ!」って思わず言ってしまうくらい怖かった。

何この髪飾りのぼんやりトゲトゲとした感じ。

血塗られたみたいな着物の柄。

なんか黒いオーラ纏ってるし

指の関節の皺とかが強調されてて怖いし

両側の二人が仏像の脇侍みたいだし

タイトル「掌」とかじゃなく「“拳”を打てる」っていう言葉選びのセンスすら怖い。

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しかもこの作品、ポストカードになってるのは「部分」だけ。

作品展に間に合わなかったからって、描き終わった部分だけを作者自身が一旦切り取って出品したらしい。

そのため、実物はポストカードに入ってない部分との境界線が白くクッキリと残ってて、それがまた得体がしれなくて怖かった。

しかもしかも、これタイトルに「習作」って付いてるからには完成形があるんやろと思ってネットで調べたら

習作って付いてない方は全然怖くないのよ。着物の色柄もこんなに派手じゃないし。

色々と要素が訳わかんなすぎて怖いわ〜。

でもこの怖い絵を見られた衝撃で圓朝図を見られなかったマイナスが若干飛んでった…

ありがとよ怖い絵。

 

ちなみにコレクション展にはピカソとか普通にあって写真撮影OKだったのにビビりました。ビビって撮ってないけど。

さすが国立。