LOSTMAN NEED BLUES DRIVE MONSTERS

神経質で性格が悪い人のブログ。ブーメランな意見を述べがち。消しがち。更新が多いときは調子が悪いときです。更新がないときはもっと調子が悪いときです。情報商材いりません。

華麗なる宝塚歌劇衣装の世界 @神戸ファッションミュージアム

宝塚歌劇ファンじゃないくせに何度か観劇しており、
観劇しない時でも大劇場の食堂で昼飯をくらう野次馬根性のわたくしですが

こんどは神戸ファッション美術館でやってる『華麗なる宝塚歌劇衣装の世界』展に行って参りました。

www.fashionmuseum.jp

その名のとおり宝塚歌劇で実際に使われた舞台衣装や小道具、シャンシャンなどを展示する内容。

シャンシャンってのは上野のパンダではなく、ショーの最後に大階段からみんなが羽を背負って降りてきて歌いながらお辞儀するときに手に持っているお揃いの飾りのことです。
展示の解説によれば最初に持って出てきた時に鈴が付いててシャンシャン鳴ってたらしい。

 

f:id:nagatsukinijiko:20220508133343j:image

展示の解説をみてたらシャンシャンのほかにも結構「やってみて良かったから定番になった」てことが多くて(でかい背中の羽根飾りとか大階段とかラインダンスとか)
試行錯誤の末にいまの骨格みたいなんが出来てきたんだなあと歴史を感じた。

 

わたしは劇団員さん(「生徒さん」と呼ぶのがほんとうらしいが)の個人を把握していないので「わー❤この衣装『○○(作品名)』のときの○○さんが着てたやつやん!」ってならないけど

マネキンが着ている衣装の現物をみてもピンとこなくても、横に実際の舞台で衣装を着た時の写真が置いてあれば「めっちゃ素敵やん」ってなる。やっぱり衣装って着られてこそ良さがでるんだな。
「着こなす」ってことの何たるかがちょっとだけ分かった気がする。

てかあんな八面六臂な衣装を着こなすタカラジェンヌはやっぱりすごい。

原作アリの作品の衣装なんてめっちゃ中二病感あふれるデザインのものも少なくなくて
マネキンに着せてるのを見たらなんか心が不安定になるけど、それを着てる写真とか映像をみたらちゃんと腑に落ちるんだもんな。いやあスゴイ。


ぜいたくを言えばもうちょい衣装自体の解説があってほしかった。

たとえば「ドレスの中はこんな仕組みでボリュームを出してるんです」とか「踊りやすいようにこうやって軽量化してるんです」とか「史実の衣装はこんなんだけど、ここを変えて華やかさを出してます」みたいな。

でもまあそこはタカラヅカなんで。
夢の舞台を現実的な目線で分解する展示はお互いに望んでいないのかもしれない。

しかし「ダルマ」とか「わっか」とか、何となくニュアンスは分かるけど初耳なヅカ用語の解説は欲しかったっす(あって見逃したのかもしれないが)

 

f:id:nagatsukinijiko:20220507225103j:image

写真撮影OKな唯一のスポットが👆なんだけども

大階段を模した装飾のライトにより逆光状態になるのじゃ…

男役の人が背負ってる羽飾りの肩紐がどうやって上着の下に隠されてるのか不思議で、近くで凝視したけど分からんかった。

娘役の人のやつは衣装がノースリーブなので肩紐が見えた。あれを背負ったまま何度もお辞儀をするのだから、当たり前だけど肩にピッタリの長さの紐で背負っており着付け(?)作業が大変そうだ。それともどっかで長さ調整できるようになってるんだろうか?

 

チラシを見た時からずーっと気になっていたのはマネキンの頭部がなんか昭和テイストだなー…と…

f:id:nagatsukinijiko:20220508143600j:image

なんか妙に小顔で頭頂部が平べったいのが異常に気になる。真っ白だし

カツラかぶってるマネキンもそんなにないんだから、首無しマネキンのほうが良かったような…。

 

そういえばカツラは自社ではなくアデランスが作っているみたいで
カツラの展示は必ず横に「アデランス」の札が置いてあった。

緞帳とかのスポンサーは加美乃素(育毛剤)だけどビジネスパートナーはアデランスか…と一人でウケていた。(そんなに面白くもない)

 

ショップには大劇場で売ってそうなタカラヅカグッズとかお菓子とか関連書籍とか。どうやら展覧会オリジナルグッズはなさそうだった。

全く関係ない東欧系の雑貨を売るお店も出ておりそちらでポストカードを購入。

f:id:nagatsukinijiko:20220508160543j:image

あと過去の展覧会で作成された小冊子『アフタヌーンティーのよそほひ 英国紅茶物語』も購入。

f:id:nagatsukinijiko:20220508160550j:image

これにティー・ガウン」っていうドレスが載っていて「アフタヌーン・ドレスとイヴニング・ドレスの間の時間帯に着用され…」って書いてあるんですが一日に何回着替えるんでしょうか!?

この展覧会は2019年末~2020年始にここでやってて、行きたかったけど行けなかったんだよなあ~~~~泣

 

神戸ファッション美術館てわたし好みの企画展が多くて最近いちばん行ってるミュージアムかもしれない。

6/25から山下清が始まるのも楽しみにしている。