手塚まんがの名脇役たち -手塚治虫の「スター・システム」
@宝塚市立手塚治虫記念館
だってまんがの神様の生原稿が700円で見られるんですよ⁉︎(しかもコープこうべの組合員証等があれば630円になる)
それでいて、展示物の前に行列ができてることはあんまり無いからじっくりと見ることができるんですよ⁉︎
京都の龍谷ミュージアムの「お釈迦さんワールド」っていう企画展で『ブッダ』の生原稿が展示されてたときはショーケースに入っていて
「ガラスに自分の姿が反射してミニクイ…!」ってなったけど
こちらでは額装で、しかも「この線まで下がってご覧下さい」的な規制もない。
もちろん触れるのは厳禁だけど至近距離にある時を駆けた原稿に現実感がバグってくる。
※企画展の内容によっては原稿展示がない場合があるのかどうかもよく分からないので、私の書いたことなど鵜呑みにせず事前に公式サイトでチェックしてくださいね
大阪(梅田らへん)とか京都の美術館・博物館は今ちょっと行き帰りが密になりそうで怖いので避けていて(「怖い絵展」と「フランソワ・ポンポン展」、行きたかった…)
電車でも館内でも密になりにくそう、かつ面白そうな展覧会を自分なりに厳選してちょくちょく行きだしてるところなんですが
宝塚市(手塚治虫記念館)とか池田市(逸翁美術館「幻の天才画家 鈴木華邨展」)とかがちょうどいい感じで、なんだか小林一三文化圏の恩恵にあずかっている今日この頃。
平日は地元小学生の遠足だか社会見学だかに遭遇することもあるけれど
彼ら・彼女らは観光地の子供たちなのでマナーは良いですたぶん。
わたし調べでは、小京都とか温泉地とかの観光地に住む子供たちはマナーが良い傾向にあります。たぶん。
大人は知らん。
もうすぐ終わるけど今やってる企画展「手塚まんがの名脇役(バイプレイヤー)たち」は、ほとんどパネル展示ではあるが(パネルの内容も面白いけど)
最後の最後に『ブラック・ジャック』の連載第一回目分まるっと全部の直筆原稿が展示されてて元とれまくり!ってなった。
手塚治虫の原稿をみると、サカナクションの『新宝島』の歌詞で「丁寧に丁寧に」って何度も繰り返してる所が頭をぐるぐるするくらい丁寧になんですよ、そんで綺麗。修正がない綺麗ではなく、手がかかってて丁寧な綺麗。
なのに、ミニシアターでやってた映像の最後で手塚治虫は「絵がコンプレックスだ」なんて言うんですよ!あんなに描けてるのに!
「歳とって丸もちゃんと描けなくなった。でもアイデアは大安売りしたいくらいあるんだ。」って。もう本当にやっぱりマンガの神様だよォ!
※因みに季節の変化で乱れに乱れた自律神経を補修するためのちょっと遠いお気楽お散歩感覚だったため現地では1枚も写真を撮っていないことをお断りしときます。
3館おさんぽラリー
手塚治虫記念館で、全問回答したら景品(ポストカード)がもらえるクイズラリーの用紙をもらったので挑戦してみた。
「3館」とは、(1)手塚治虫記念館、(2)宝塚市立文化芸術センター、(3)宝塚文化創造館 の3つ。
この年齢のおばさんが一人でこんな紙持ってウロウロしてたらめっちゃ怖いな、と第三者視点で思いつつも
今回の外出の目的は「自律神経を整える」なので、日の光を浴びて自然(ガーデンフィールズ跡地に残された庭園)の中を歩き回るのは養生になるだろうと、外聞は気にせずやってみた。(楽しかった。ガマの穂とかあったし。)
下の地図では広そうに見えてちょっと怖気づいていたけど、実際に歩いてみると意外に近かった。
3番目のお題が「足元にいるのはだれ?」っていう問題で、足元ってどういうこと?とわけが分からずヤシの木の周りをしばしグルグルしていて、
広場で遊ぶ親子連れから丸見えの位置なのでそこそこ焦った。
足元に敷いてあるレンガにイラストが焼き付けてあるのに気づいて事なきを得た。
ベンチのそばにいてるリボンの騎士のサファイヤさんを見つけないといけないポイントでは、ベンチでランチをしている女子たちがいてメッチャ不審者になりつつウロウロした。
そしたら近くの別の場所にサファイヤさんがいたので、きっと同じ状況に陥った人が多くて改善されたんだろう。
宝塚文化創造館(宝塚音楽学校 旧校舎)
このイベントで建物の中に入るまで、こんな所にこんな施設があるなんて知らんかった。
あの、世界に名だたる宝塚歌劇団員の養成所で、入試の倍率は何十倍と言われる「宝塚音楽学校」!の旧校舎…!が、イメージより小さい……!
でもよく考えれば普通の高校の1~2クラス分の人数が全校生徒なんだもんねぇ。小さくても十分いけるわねぇ。昔は今より組の数も少なかったしねぇ。(知ったかぶり)
クイズラリーの紙を持っていたら100円引きで館内の「すみれ♪ミュージアム」に入れるので、記念に入ってみた。
(300円⇒200円。団体じゃないけど割引後なので「団体割引」の押印がチケットに押してある)
わたしは元も現もタカラジェンヌは天海祐希さんしかハッキリと認識してるひとは居ないくらいなんだけど(でも何回か観劇したし宝塚歌劇という文化自体はそこそこ愛している)200~300円のもとはじゅうぶんにとれる良い展示だった。
歴代(現存している限りでは)すべての卒業式の集合写真と歴代(現存している限りでは)すべてのポスターが壮観だった。まあ卒業写真ゆうても天海祐希さんしか探せる人はいなかったんですが…。(有名な人に関しては何列目の左から何番にいてるのかを書いてある)
ボタンを押したら短い映像を観ることが出来るポイントが何個かあって、その中の一つにチラッとトップ時代の天海祐希さんとおぼしき人が映っていたんだけど、さりげなくウインクをバチコンバチコン決めていて痺れた。これは人気でるわけだわ、カッコイイわ。
別に天海祐希さんのことばっか考えていたわけではなく
ミニシアターで観た動画に映る「動く小林一三氏」を見て「何もかも見透かしていそうなこの顔つき!!やり手とは!偉人とはこういう人なのかっ!」「もし近くで対峙したらビビって一言もしゃべれなさそう!」とかどうでもいいこともちゃんと考えていた。
あと宝塚音楽学校にも修学旅行があることを知った。クラーク博士像の前でポーズを決める生徒さんたちの写真もあった。
もし観光地で偶然彼女たちに出くわしたら無駄にテンション上がってしまいそう。
あと、歴代の公演ポスター。
第二次世界大戦のころのものが、タイトルとかデザインとかが「戦意高揚」なヤツで切なかった。終戦近辺の時期は公演自体がなかったり。
夢の舞台なのにねえ、戦争ってやつは…。
という湿っぽいかんじでお気楽お散歩の記録日記を終わります。