JUDY AND MARRY、略してジュディマリ。若しくはJAM。
彼女たちが現役でヒットを飛ばしまくっていた頃、わたしは青春のど真ん中だった。
でも何故だかジュディマリはちゃんと青春してる人(今で言えばリア充)しか好きになる資格がないバンドだと思い込んでいたので
FMとか歌番組で流れてきたときに聞くほかは遠くから眺めているだけだった。
だってねぇ…本人たちの「いかにもバンドマンです」って感じの佇まいが10代の田舎者には怖かったし、当時の女子のカラオケ歌唱法が皆こぞってYUKI発声だったんだよ…。
あのバンドは私みたいに「花とゆめ」や「LaLa」の発売日を待ちわびてる系の女子ではなく、「別フレ」の漫画をコミックスだけ読んだり「CUTiE」で安野モヨコが連載してる漫画だかエッセイだかを楽しみにしてる系の女子じゃないと聴いてることを公言しちゃいけないんだ。もしカースト上位者たちに「あいつジュディマリ好きなんだってよ…は?キモwコナンの主題歌聴いとけよwww」とか言われたら学校行けない。怖い。
という、思春期にありがちなナゾの強迫観念に縛られていた。
勉強中にジュディマリがパーソナリティやってるラジオ番組を聞いてることも誰にも内緒だった。「このごろのヘビーローテーション」っていうコーナーがあって、内容は覚えてないけどストレート過ぎるコーナー名が好きだった。あとどっかの市長から“クラッカーとチーズとワイン”をいただいたという話をしていたことだけは覚えている。
月日は経ち、コロナのせいで家の中でゴロゴロしていた7月の4連休。
なんかふと頭の中にジュディマリの『Over Drive』が流れてきて、
「暇だからTSUTAYAでジュディマリの全アルバム借りてきて聴いてみっか」と思い付いた。
大学くらいの時に2枚組のベストアルバムをレンタルしてタイトルも書かずに雑にコピーしたCDは家にあるんだけど、ちゃんとネットでアルバムの時系列を調べて、オリジナルアルバムを聴いていこうかと思ったのだ。
レコード会社のサイトでDISCOGRAPHY を見て枚数がそんなには多くないことに安堵し、張り切って近所のTSUTAYAに向かったが
なんとそのTSUTAYAにはJUDY AND MARRYはベストアルバムしか置いてなかった。
もうそんな感じなんか…と落胆し、帰り掛けに念のためBOOK OFF に寄ってみた。
何とそこにはベストアルバムはもちろん、オリジナルアルバムがほぼ全て揃っていた。
こういうのを見るといつも「ああ、誰かがファンを辞めたんだな…」と少々切なくなるが、それはそれ。
以下の5枚をゲットしました。
1st.の『J•A•M』だけがない。amazonにも無かったから流通数が少ないのかな?レアなやつ?(←追記:HMVの通販サイトに普通に売ってました)
オレンジ色のパッケージのアルバムは、発売当時MD形態でも販売されていて「スゲェ…これからはMDで新譜を出すのが主流になっていくのか…」と震えた印象的なパッケージ。また会えたね…。
もうジュディマリを聴いていることが誰にバレても「身の程知らずが!」とか罵られないし、むしろCDを買って聴くという行為だけでもうマニアのやることとみなされる昨今なので怖くない。
リア充はCDなんて聴かずにSNSでドールチェアーンドガバーナー♪の香水カバー動画を見てる時代だからね。
わたしはこれからJUDY AND MARRY をCDで聴くぞ〜〜〜!!
あとがき:
いくつか配信ライブとか観た感想を書きてーなーと思いつつ気力が湧かなかったところにBUMPの新曲『Gravity』タイアップ発表からのポンツカ再開!!発表で気力が湧いてきてこのどうでもいい記事を書くに至りました。
BUMPの動きを感じることが嬉しい反面、藤原さんの肺がマジで心配なのでくれぐれもご注意あれ…とも思う。