注意:ネタばれしてるうえに愚痴です
邦題を付ける際に「スター誕生」っていう往年の有名作になぞらえた副題を追加したんだろ〜なー…と誤解してた時点で、この映画と自分の間にはズレがあった。(実際には「スタア誕生」のリメイク作品)
そして、「遅刻しといて逆ギレかよ!?」からはじまり、
「人気ミュージシャンのコンサートにいきなり知らん女性が出てきてイチャつきながら知らん歌歌い始めたら、どんなに凄い歌声だろうとジャックの歌を聴きに来たジャックのファンは怒るだろうよ…私なら絶対激怒してブログにネチネチ書くわ…」
「しかもそのままツアーに帯同し始めたし…SNSメッチャ荒れるやろ…」
「『ジャックにアンコールしたのにまたあの女性が出てきて新しい知らん曲を披露』とかどんだけ…ファンにとっちゃ『紅白でアイドルグループの卒業発表してサブちゃん紅白引退の花道を汚す』並みの罪じゃね?」
など、価値観の違いによる違和感、特に自分が何らかのファンである目線故の違和感がストーリー展開への没入を妨げた。
だって先行でこのツアーのチケット取った時点じゃファンはアリーの存在を全く想定してないんだよ?
でも映画の中でコンサートの観客はアリーのパフォーマンスを初見から熱狂して迎えてたから、受け入れてるんだよねー、アメリカっておおらかだねぇ〜。
アメリカって殆どのライブに前座が付くんだったっけ?外タレの来日コンサートは2時間押しがザラにあるという噂もあるし。
そういう文化だったら抵抗ないのかも。
それに「ここ最近は無かった素晴らしい演奏だった」って評価もされてたし。(その割に観客は終始歓声を上げていたような…あとそんな言われるような演奏であのキャパを満員にしてたの逆に凄い。)
アリーははじめダンサーをクビにしたりして既定路線を拒否してたのにいつのまにか受け入れてるし。アメリカでは遅かれ早かれあーいう売り方を受け入れていくもんなのか?誰かが立てた旗に群がるしきたり?
そんで何故アメリカの女性スターシンガーはみんなスパンコールビッシリ体のラインにピッタリのよーわからん衣装を着るの?あれカッコいいの?
ジャックが「心の底まで掘り下げて曲を作らないと長続きしないぞ」的なこと忠告してて、オッいいこと言うじゃん!って思ったのに舌の根も乾かんうちにマイクの前でチュッチュしながらレコーディングしとるしお前らもうなんなん?ジョンとヨーコか?「2人で一緒に歌ってたら思わずチューしちゃった♡だって顔が近いんだモーン///」っていう表現をしたくて敢えてやったの?そーいう曲なの?誰向け?
…みたいな余所事がいくつもいくつも頭をよぎって感情移入の出来なさが凄い。何、わたし潔癖すぎ?
全体的には、自分の中では★★★☆☆くらいなんだけど、上記のような細かーーい愚痴が出がちな作品だった。あくまで個人的な感想です!
ジャックのイケイケ期→没落期、アリーの初ステージ→売れっ子期、どの時期にも「個々のファンの反応」的描写がなく、2人も自分達のことしか考えてなくて浮世離れしていたし、「世間」に脳味噌が入ってない感じ。
まー、そこらへんも入れたらテーマがブレるし話の筋が通らないか。
(それとも私の感受性が乏しくて見逃していたのか。)←予防線
昔の映画のリメイクだからね、昔はネットやSNSなんてなかったしね。
でも昔の「スタア誕生」見て確かめるつもりもない。後味悪い映画は豆腐メンタルに響くからなるべく避けたいところ。
そうそう、最初にジャックが歌ってた歌がエンディングで流れたとき、歌詞の字幕を見て背筋がゾワっとした!