前回の記事の流れからして、「ひょんなきっかけで観たけど、めっちゃ良かったよ!」っていう感動を味わえるかと過度に期待していたのだが。
普通に良かった。
…みたいな。
直後はそんな感想。
モロッコ旅行の途中でトイレに行ってしまい、しかもちょうど別の映画が終わったせいで並んでたので、なぜ大学生の頃から九十九がお金持ちだったのか分からずじまいなのが悔やまれる。
ちなみに私のiPhoneとPCは「くつも」で九十九に変換されないので「きゅうじゅうきゅう」と打ってます。辞書登録するほどでもないし。
↑ アホな私の勘違いでした。正しくは「つくも」です。ちゃんと変換できました。
「お金とは?」とかポスターに書いてあったような気がするけど、“お金を巡る冒険”というよりは
「“お金について探求し生きてきた九十九という人間”とは?」がテーマなんじゃないかと疑っている。
観て暫く経って数日のあいだ、「九十九はあの時どんな気持ちでこうしたのか」とか何かずっと九十九のことを考えている。
九十九を描くことでお金の正体を描いているのか、お金の正体を知ろうとすることで九十九という人間が浮き彫りになっていくのか。その両方なのか。
あんまり難しいことは私には分からないけれど。
これだけ後を引いているというとは、「億男」はけっこういい映画だったんじゃないだろうか。
じんわり聴いてくる映画だ。