コロナのせいで世界がつらい
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抑鬱が過ぎると音楽を聴けなくなる性質
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頭を空っぽにして楽しめる難しくない娯楽求ム
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こんな時はいつもならTSUTAYAで毒にも薬にもならなさそうな少女漫画を10冊くらい借りてくるんだけど不要不急な外出は避けたい
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Amazonで電子書籍を物色
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「小説家になろう」という投稿サイト出身のライトノベル『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』のコミカライズ版を1〜4巻(全巻)イッキ読み
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これぞ私が求めていた頭空っぽで楽しめる系エンタメ!
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原作のラノベ版を1〜8巻までイッキ読み(もちろん電子書籍)
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4月からアニメ化してるやん!1回目もう放送済やん!
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dアニメストアにアカウントを作ってアニメ版1話を視聴
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アニメも面白いやん!
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他に面白いアニメあるかなー
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『かくしごと』原作:久米田康治
あ、これ絶望先生の作者が原作やん!
と、あれよあれよといううちにアニメ沼に嵌りそうになった。危ねえ。
いまかろうじて沼の淵で踏みとどまっているところ。
私はアニメオタクにはなりたくない。
(ゲームは苦手なためゲームオタクにはそもそもなれないのでOK)
だってアニメ界隈はお金がいくらあっても足りないから。
もしアニメオタクになってしまったら、買わなきゃ気が済まないCD・Blu-rayや行かなきゃ気が済まないライブ的なイベントは今と比較にならないくらい増えるだろうし、
好きなキャラクターが出てくるまで延々とアクリルキーホルダーや缶バッジのくじを引き続けないといけなくなる。
SNSにそんな人たちいっぱいいるやん、私あんなにお金ない。
痛バッグとかセンスとお金がないから作れないし
作ったとしても肩こり酷いから重いカバン持ちたくない。そもそも年齢的にアウト。
それに声フェチだから油断すると私はいとも容易く声優オタクになってしまうんですよ。
マクロスFとか放送してた頃はちょっとヤバかった。
神谷浩史さんのCDとかちょっと買ってたもん。
もちろんマクロスF楽曲のCDも買ってた
しかしキャラソンには萌えられるが声優さんのオリジナル曲には萌えられないという"癖(へき)”に気付いたのと
毎週同じ作品を継続して見続ける根気がないという「極度の面倒くさがり」のおかげで深みには嵌らずに済んだのだった。
しかし時代は進んで今やお金さえ払えば過去のアニメなんて追い放題だし、
バンドのライブに参加する楽しさを知ってしまった私が声優にハマった暁には声優のイベントとか参加したくなるかもしれない。
そうすれば課金先は無限よ?
破産待ったなし。
だからアニメオタクにはならないと決めている。
(TV以外で動画を見ると黒い画面になった時に反射で映る自分の顔がショッキングだから嫌いだし。)
しかしこの『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』(タイトルが長すぎてイチイチ面倒くさいので以下『破滅フラグ』と略す)という
最近はやりの“タイトルでだいたいのあらすじを説明している系”かつ”転生モノ”。
食わず嫌いだったのではじめて読んでみたんだけれども中々面白い。少々の矛盾やツッコミを跳ね飛ばすほどストーリーと主人公に勢いがある。
amazonのレビューを見たら、転生モノの中でも”悪役令嬢もの”なるさらに細分化されたジャンルがあるらしかった。
そんで、ほかの作品はどんな感じなのかとレビューの評価がいい2つを電子書籍で追加購入してみた。暇なので。
あ、以下ネタバレありなので注意してください
設定には型があって、どのお話も以下のとおり
主人公:乙女ゲームの悪役令嬢
身分高めの貴族の娘で
ひょんなきっかけから前世(=オタク女子)の記憶を思い出してここが乙女ゲーの世界で自分がライバル役でラストは破滅するシナリオであることを知る。
相手役の男性:王家の息子で主人公と婚約している
乙女ゲーの中ではヒロインの攻略対象
乙女ゲームのヒロイン:庶民出身
何らかの事情で貴族ばっかりのコミュニティーに闖入する
誰が一番最初に考えたんだろうねえ。見事だねえ。ドリーミィーだねえ。
『破滅フラグ』では主人公の悪役令嬢は8歳で前世を思い出すからその後の人生を大きく変えることができて、ゲーム内の登場人物みんなと仲良くなることができた。ゲームのヒロインも良い子で、みーんな纏めてお友達。婚約者すら婚約者のままお友達。
一方、そのほかの2作品は
ゲームのヒロイン(=庶民出身)は「マナーをわきまえない厚顔無恥」扱いで貴族の社交界から疎んじられ
主人公(=ゲームでは悪役令嬢のハズが実は筋が通っていただけで悪いことはしてない淑女)と王子様がひたすらイチャイチャしていた……。
私が読みたいのはハーレクインロマンスではないのだが…。(読んだことないけど)
……!?
この感覚はデジャヴ……!
私の恋愛小説のバイブルは、小中学校時代に読み漁った小林深雪や折原みとを除けば
ジェイン・オースティンの『高慢と偏見』である。そのせいで現在まで色々とこじらせてしまったといってもいい。
ティーンズ小説を除いて唯一ハマった恋愛小説であるこの不朽の名作は、なんか説明しにくいけどメッチャ良いのである。
しかも、これの類書を探しても、あまりに唯一無二すぎて類する書が無い。すごく平凡そうな小説なのに、あのちょうどいい塩梅の恋愛小説は他にちょっと無いのである。
『高慢と偏見』を元ネタにしたらしい『ブリジットジョーンズの日記』も、出だしの部分でなんか違うな…ってなって放り出した。(『高慢と偏見とゾンビ』はなんとか読めた。)
しまいには「これはハーレクインロマンスとかの部類になるのか…?」と迷走してそのジャンルに手を出しそうになったけど、ネットで複数作品のあらすじを読んだ段階でなんか違うな…ってなって止めた。
『高慢と偏見』同じで、世に似たジャンルの小説数あれど、『破滅フラグ』に類する転生モノは中々なさそうだ。
というか沼にハマりたくないので見つけたくない。
(「不朽の名作とラノベを並べるなどとは不敬罪!」って怒る方がいたらスミマセン。)
この『破滅フラグ』は何といってもラブコメではあるがイチャイチャしない。
主人公(公爵家の娘)は国の第三王子の婚約者で、その婚約者からメッチャ求愛されるけども決してイチャイチャしないのである。
そのほか殆どの登場人物から求愛されるけど、全然イチャイチャしないのである。Amazonレビュー風表現での「ラブラブ」状態ではないのである。
公爵家の令嬢はそんなにふしだらではないのである。
一方、私が読んだ他の「悪役令嬢に転生した系」2作品は
同じく貴族の娘で、自国やら他国やらの王子(イケメン)と婚約しているの同じだが、なんかスキあらばイチャイチャするのである。
正直そういうシーンはストーリーにはあまり関係ないので飛ばし読みするからコスパが悪い。
ここで私は「ラブストーリーはイチャイチャ控えめのほうが萌える」という自らの「癖(へき)」を新たに発見したのであった。
そういえば『高慢と偏見』もぜんぜんイチャイチャしない。
映画化されたヤツ(タイトルが『プライドと偏見』)のDVDで「特典映像〈アメリカ版ラストシーン〉」なるものを見てみたら主人公二人が名前呼びあいながらキスしまくっててぶん投げたくなったのも思い出したわ。
ツタヤで少女漫画を借りても「付き合って半年が過ぎた誰々と誰々。次巻、いよいよ二人は--?」みたいなアオリが入る展開になったら「続きは借りなくていっか」ってなるんだよなあ。
まったく拗らせてるよなあ…。
タイトル長い系のラノベとかこれまで読んだことなかったから知らんけど
どっちが標準なんだろうね?
エロいのとエロくないの。
そんなこんなで『破滅フラグ』のおかげでちょっと元気がでたので
チョコチョコ音楽も聴けるようになってきて
今現在はBUMPの『PATHFINDER』のライブBlu-rayを観ながらコレを書いているので
もう浮上しました。たぶん。
月曜日からは分からんけど………コロナこわいなあ…。