見出しに使う「・」←この点を「バレット」(bullet=弾丸)と呼ぶのでバレットジャーナル。
この「・」、日本語では何と呼ぶのか知っていますか?
わたしは正式名称は知らないけど、一部の界隈ではこれを「ポツ」もしくは「黒ポツ」と呼ばれていることを知っている。
例えば会議で資料を読み上げる時、黒ポツを付けた箇条書きの一つ目の項目について説明したあとに
「それでは2番目のポツに移らさせていただきますが…」
などと言ったりする。
また、地域ごとに設置されている「障害者就労・生活支援センター」のことを行政関係の人たちは「就労」と「生活」の間のポツに焦点を当て「ナカポツセンター」とか「就ポツ」(←この呼び方は関西のみらしい)と呼ぶ。
なぜポツに注目するのかナゾである。
ポツは果たしてメジャーな言葉なのか、業界方言なのか。深く知りたいと思ったこともないので、このまま話を続けさせていただく。
バレットジャーナルをインスタで検索すれば、1日の大半を手帳に費やさねば成り立たないような盛り盛りのイラスト入りのモノが沢山出てくるし、
予めマンスリーやウィークリーのフォーマットをカラフルに準備して挑むような人が多くて
「バレットジャーナルって要するに手書きで作った手帳のこと?」と勘違いしてしまいそうにならないでもない。
あと何かみんな見出しを英語で書きがち。
何なんハビットトラッカーって?
「お薬飲んだチェック表」とか「毎日ストレッチしよう!」でいいじゃん。誰も見ないよ他人の手帳なんか。開いた瞬間になんのページなのか考えてしまうワンテンポが私にはストレスなのよ。英語が苦手すぎるのよ。
自分がイラストとかデコレーションを上手にやるセンスが皆無なのと英語が苦手なのとで嫉妬が多分に含まれていることを自覚しながらいうけど、いま主流と見られてるバレットジャーナルは敷居が高いしやることが多くて続けにくいんじゃないかい?
SNSにおけるバレットジャーナルの在り方に不満たっぷりの私がこのネットの片隅で提案したいのは、バレットジャーナルとかBujoとかオシャレっぽく呼ぶからオシャレにやりたくなるんだよ!『黒ポツ書記法』とかそれなりな名前で呼べば、本当にバレットジャーナルが必要な人の所にハウツーが届くんじゃないのか?
ってこと。
つーか、せっかく考案者のライダー・キャロルさんが出したバレットジャーナルのハウツー本を日本版にするとき「人生を変えるノート術」なんて自己啓発本みたいな手垢の付いたサブタイトル付けるもんだから逆に人生変えられる感が減るんだよ。映画の邦題かっつーの。
もともとバレットジャーナルを考案した人は発達障害(注意欠陥障害)で、グチャグチャな頭の中を整理するためにこの方法を編み出したので、きっと元祖のやりかたが広まれば助かる人がもっと増えると思うんだよなー。まあ黒ポツ書記法は我ながらダサいとは思うけど。
たとえば「ハビットトラッカー」て発達障害の子のために親がつくる「トークンエコノミー」と似たようなモンなのですよ。
もう親にトークンエコノミーを作ってもらえなくなった発達障害の大人が、この自由度の高いノート術を自分なりにアレンジして、今よりちょっとでも落ち着いた心と体と生活様式になればいいよな。合わない人も居るかもだけど。
自由度が高いからこそ、腕のある人たちが美しいページを作ったんだろうと思うし、それはそれでいいと思う。絵を描くと心が落ち着く人だっているし。
得手不得手は人それぞれだ。
わたしは見出しに英語があると混乱するのと、フォーマットやルールが多いとコレまた混乱するので、より一層単純化したバレットジャーナルをボチボチ続けている。
上記写真のハウツー本を何回読んでもモジュール相互の立体構造が理解できなかったので自分なりに単純化するしかなかったという理由もある(泣)。
そんな風に変なテンションと視点でご紹介したようなしてないようなバレットジャーナル。
頭の中がグチャグチャな人は一度試してみては如何でしょうか?