カンミ堂の“クリップ ココフセン”が私の読書に革命をもたらした。
“記憶に残る&身になる読書”をしたいと思いつつ、生来の貧乏性ゆえ本に折り目をつけたりマーカーで線を引いたりすることがどうしても出来なかった。
ところが、この“ココフセン”を、大変便利な専用のクリップで本の表紙に取り付けておけば、いつでもどこで読んでいても、ふと心に残る文章があれば気軽に目印をつけておくことができるのだ。
「イヤ、手元に付箋を置いといて読めばいーやん!」って思った人、手元に置いてあるのと“表紙にくっついてるの”とでは大きな違いなんですから!ほんと!
そしたら読書ノートに記録したくなるじゃないですか。
私はこれまで何回も“読書ノート”と呼ばれる類のものにトライしては挫折してきた。
『Edit』のオシャレなやつとか。
Loftのオリジナルのやつ(ワナドゥ手帳)とか。↓
あーいう、フォーマットが決まってて、一冊について書くことが多くて、高くて、買った瞬間がモチベーション最大値のやつって、
大して思い入れのない本を読み終えてやっぱりつまんなかった時とかに書く気力が無くなって、それをキッカケに記録自体を辞めてしまったりして続いたことがないんですよ。高いから「有意義な内容を書かなくては」と気負ってしまうんですね。
なので、
とりあえず、amazonで300円ちょい、キングジムの“暮らしのキロク〈BOOK〉” を取り寄せた。
これは読書記録をカードサイズの付箋紙に簡易的に書き込んで、好きなノートに貼れるという女子文具だ。
キングジム 日記帳 ノリ付きメモ 暮らしのキロク ブック 3000エメ
- 出版社/メーカー: キングジム(KINGJIM)
- 発売日: 2015/08/12
- メディア: オフィス用品
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わたしは以前「付箋は信用していない」とかなんとかいう記事を書いたことがある気がするが、それはそれ。コレはコレ。
コレは、書く要素が
(1)書名、(2)著者名、(3)ジャンル、(4)読了日、(5)あらすじ・感想、(6)次に読みたい本
しかない。
“あらすじ”と“感想”が独立してないとことか、出版社名(買う前はともかく読んだ後はいらない情報)や読み始めの日(いちいち覚えてない)を書かなくていいのがこの『暮らしのキロク』の優れたところ。そして書くスペースが小さいので、面白くなかった本の感想は「面白くなかった」で事足りる。
さすがファイルとテプラのキングジム、記録すべき必要最小限について精査しまくっている。
しかしこういうグッズあるあるの、“全く興味がなかったころはどんなお店にも売っていたのに、「ドレ、使ってみるか」と重すぎる腰を上げた頃には店頭から消えはじめている現象”。何なんですかね。わざわざ通販で買ったわ。
と、いうことで
こいつを
この、何の変哲もないB5キャンパスノート(A罫)に貼り付け、コレが私の読書記録ノートとなった。
(ちなみに付箋は信用してないので、裏にノリを塗って貼っている。)
右側のスペースには、溢れ出てしまった感想や買った時の思い出などがあれば記入している。
このとき重要なのは、ノートの片方だけが分厚くなるのを避けるため、次のページは反対側に貼るようにすること。
フォーマットが予め印刷されている“読書ノート”のいくつかの弊害のうちの一つは、「指定された位置に写真やシートなどを貼りつづけることで、ノート全体として特定の部位だけ分厚くなること」。
この現象は、私にとって文具使用上の禁忌ワースト2だ。
(ワースト1はシャーペンに付いている小さい消しゴムを使うこと。)
ノートに何かを貼り付けるときは、ノート全体が満遍なく太るように、バランスを考えて貼らなければならない。これは鉄則なので文房具マニアの奥さんがいる男性は覚えておいた方が良いと思います。役に立ちません。
次のページは『読書は一冊のノートにまとめなさい』を参考に“ねぎま式”になっている。
これは、文頭に◯印を付けて抜き書きを、☆印を付けて感想やコメントを書くという記録方法だ。
読みながら付箋を打っていった箇所を読了後に見返して、記録しておきたい文章のみ書き写すことにしている。(付箋を信じていないので、書き写したら速やかに付箋を剥がす。)
単なるハウツー本の場合は、下の写真のように「覚えておきたい事だけを要約」することもある。
このように、本の性質に合わせて柔軟な記録ができるのは、予め決められたフォーマットがない「そこらへんのノート」を読書ノートとすることの強みであると思う。
- しょうもない本のことは簡潔に。
- 沢山の情報を記録しておきたい重要な本は何ページも使って。
なおかつ、“暮らしのキロク”付箋で書籍情報のみのページを作ることでメリハリが生まれる。
自画自賛だけどこのやりかた最高じゃないですか?
もう表紙に (1) って付けてて、続ける気マンマンなんだけど続くと良いな!
参考文献は『読書は1冊のノートにまとめなさい[完全版]』。
完全版でなくてよければ、著者が同じ内容を連載してたときのネット記事がダイヤモンド社あたりのサイトで読めるはず。