こないだ、ほぼ初対面の人との会話なのに油断して
「好きなものの発売日とかが有ると、『この日までは生きよう』って思うんですよね」
って話をしてしまった。
興味津々な感じで何が好きなのかと聞いてくれたので、はぐらかすのも悪いと思い馬鹿正直に「あ…BUMP OF CHICKENっていうバンドなんですけど…あの…天体観測とか歌ってる……」ってオドオドしながら答えたら「へー、マニアックだね!」と言われてしまった。
バンドとかに興味ない人にとってはそんな感じなんだろうな。メンバーたちもそんなスタンスっぽいし。
何だろ、スタバの限定フラペチーノとか言っとけば良かったんだろうか…。好きだけどさ。でも高いからあんまり飲まないよ…。
自分の本当に好きなものを人に話すのはどうにも抵抗がある。
好きなものは既に自分の一部になっているから、それが否定されることは自分自身が否定されたとおなじことだ。そんなことがあったら、この世の終わりみたいに悲しくなるし、めっちゃ引き摺る。
(だから他人が好きだけど自分が好きになれないものを否定しないようにしようと気をつけているんだけどうまくいかないことが多い。)
スガシカオがTVに出まくってた頃、スガシカオの曲が好きだと妹に言ったら「私は嫌い」と言われた。それ以来、家族にも好きな音楽の話しはしてない。
ライブ遠征の前でも、何かあったときのために場所と目的を知らせるのみだし。(お土産は買う。)
だから好き放題書き散らかすこんなブログで「王様の耳はロバの耳!」って叫んでるわけだ。
ポンツカで、会社の先輩がバンプファンだの、母親と親子二代でバンプファンだのとメールが読まれるたび、どこのパラレルワールドだと思ってしまう。
かと言って、ファン仲間が欲しいのかと言われればそれは分からない。
私は「ノリノリなところを知り合いに見られたくない」という確固たる思いがあり、ライブにはボッチで行くと決めている。
PATHFINDER ツアーで、開演前に隣の人とちょっと話しただけでもう隣が気になってダメだった。ライブに没入し難かった。
自分のノリノリの姿が恥ずかしいと思っているからだろうか。
でもメチャクチャ好きな音楽がリアルタイムで目の前で演奏されてるんだから、全身全霊でノリノリになりたい。それは譲れない。じゃなきゃなんのために今までこのクソな生活を生きて堪えて来たんだ!?
だから今日も明日も、私は孤高を貫きながら次のライブを待つ。
ボッチ参加のデメリットなんて
ダブったチケットを譲って貰えないことと、
フォトスポットで写真を撮る勇気も理由もないことと、
物販の列でトイレに行きたくなったらお終いなことと、
開演前の時間を持て余すことと、
開演前にどんなに良い場所を取っててもトイレに行きたくなったらお終いなことと、
銀テープを分けてもらえないことと、
終演後に感想を語り合いながら晩御飯を食べられないことくらいでしょ。
大丈夫…ぜんぜん大丈夫……。