この二日間は深い呼吸がしやすかった。
ピロウズで流した汗と同じくらいの量の涙をメリーポピンズ で流した。
「音楽に命を救われる」っていう常套句は、あながち大袈裟じゃない。
そんな二日間だった。
(それぞれ、ほんの少しずつだけどセトリバレ&ネタバレあります!)
the pillows RETURN TO THE THIRD MOVEMENT vol.2
@大阪BIGCAT
ピロウズのライブは久し振りで、stroll and roll ツアー以来。
この、一曲目から客席が全開な感じも久しぶり。
『White Ash』が終わった時に、近くの男性がその人のツレに「良過ぎ!」って言ってて、
そうそう良過ぎなんだよピロウズのライブって。なんでいつもこんなに良過ぎんのか分かるような分からない感じ、分からなくていい感じは最高だよな、などと支離滅裂な同意を心の中で叫んでいた。
MCではさわおさんの姪っ子の話をしていた。
さわおさんが叔父さんだったらそりゃあ懐くよなー。
社会人になりたての姪っ子にいい顔するため高いバーで散財した〜からの流れで、「しかし俺は近々金儲けする予定がある!」と言い出したときは
吉本新喜劇にありがちなストーリーが頭をよぎったけど、7月に実施するアメリカのライブツアーのことだった。
秒速で即完おめでとうございます!!
ミュージカル「メリー・ポピンズ」
@梅田芸術劇場メインホール
演技の主役はメリーポピンズ だけど、ストーリーの軸はジョージ・バンクスの救済。…と私は解釈した。
映画「ウォルト・ディズニーの約束」(原題:Saving Mr.Banks)で冒頭からボロ泣きだった労働アレルギー患者こと私の琴線に触れまくり。
バンクス氏の一言一言が痛々しくて、バンプの『HAPPY』の歌詞に出てくる少年少女のことを思い出したりした。
特にミスアンドリューが出てきてからのバンクス氏の様子には、心が傷んでしょうがなかった。
もっと愉快一辺倒なイメージで臨んだのに不意打ちで、こっちも「良過ぎ!」だった。
ミュージカルには全く詳しくないことを予め断っておくけど、
歌もダンスも演出も良かった。
映画の有名曲が映画とは違うタイミングで出てくるけど全然違和感ないし、メリー役の濱田めぐみさんの声や演技も好きな感じだった。あと凄く上手い。
一番好きなシーンは、家宝の壺が割れて悲しむより先に、幼い頃に失くした「ジンジャーブレッドの星」を見つけたバンクス氏が無邪気に喜ぶところ。
バンクス氏と仕事したい…。
今回は安いB席だったので、もし再演されるなら次はA席で観たい。再演希望。