⚠️ふつうにネタバレしてます
原題(われらみなストレンジャー)がこの映画をとてもよく言いあらわしている。
登場人物は4人しかいなくて、みんな「ストレンジャー」。
幽霊だったり、ゲイであることから社会的に疎外されていたり。
山田太一『異人たち』が原作だけど読んでいない。YouTubeで期間限定無料公開していた日本映画の『異人たちのと夏』は観た。
(片岡鶴太郎の江戸弁が耳慣れなくて聞き取れなかった😢)
そんな半端な前知識でお送りしますが
この作品の監督にはもともと伝えたいことがあって、そのツールとして『異人たち』の原作を使ったのかなと思った。それが悪いこととは言っているわけではなく。
日本映画の『異人たちとの夏』の「異人」はストレートに「人ならざる者=幽霊」のことだったので。
Xで他の人の感想を検索したら、99%くらいが絶賛。
わたしもね、観てる最中はめっちゃ感動して泣いたんですけどね。
家に帰ってきたらなんかスンッてなってしもて。
『窓ぎわのトットちゃん』を観た後のあの感覚には敵わない感じがしまする。
そもそも映画は「毒にも薬にもならない(けど観た後は良い気分になる)エンタメ作品」であることを重視して選んでいるはずなのに
こんな観る前から「なんか重そう」って分かるこの作品をなぜ観ようと思ったのだろう?
日本人の原作をイギリスで映画化(しかも一度日本で映画化したことがあるのに)という特殊さに惹かれたからだろうか?
Xでほかの人たちの感想を見ていると、わたしの“映画解像度”って低いよなあ。せっかくのいい映画でも今の私って「動物やお年寄りで泣かしてくる映画」を観てまんまと泣いた後のような心理状態になっているような気がするんですよ。残念すぎる…。
ともあれカルチャーショックが多い映画でした。
「お酒飲む?それとも大麻吸う?」「禁酒中だから大麻にしとくわ」みたいなやりとりにびっくりした。オイオイ🙄イギリスでは普通なん?
クラブで「なんか財布から出てきたわぁ〜」いうて白い粉を二人して鼻から吸ってるしさ。ロンドンでは普通なん?
性的15禁シーンが何度か出てきたから15禁なのかと思って見てたけど、おくすりも理由のひとつかも?
あと同じマンションで何回か見かけただけで「あいつもゲイやな」って分かるものなのですか?よく刑事は同業者を一目見他だけで分かると聞くけどそれと似た感じなのかな?
映画とか小説とかみるとき、文化の違いに引っぱられがちなんよねー。
哀しいのは両親の死後にめっちゃ具体的に両親とのその後の生活を想像して気持ちを慰めてたっていうシーン。
それが高じて脚本家になったのかなとか…。
ん?でもそしたら白い粉でラリってた間だけじゃなくて3人との幽霊との間のすべてが彼の想像上のものっていう可能性もあるのか…?
なんか分からなくなってきたのでこの辺で終わります。
あ、ちなみに男性二人の区別がつかないのでは?と心配していましたが大丈夫でした。髪の色とオデコの見え具合で判別できました。(ハリーの髪が時々黒に見えてコイツ誰?とはなりましたが…。)
そのかわり、どっちもオッサンだと思ってみていたけどハリーが若いって言及されて初めて年の差がたぶんあるんだろうな…どれくらいなのかは分からないけどな…ってなりました😭